教え。

初めて就職した先は パチンコ屋だった。

当時パチンコ屋に入った事をした事もないのに就職先に選んだ理由は色々あった。

そして、社会人の厳しさを全然知らずに入り

結局数ヶ月で辞めてしまった。

社会を甘く見ていた自分が恥ずかしい。

せっかく入社させてもらったのに。

その後あちこち仕事したが福利厚生ももちろんお給料も超えるような仕事にはつけないまま主婦になってしまった。

 

その初めての就職先で店長に教えてもらった言葉を辞めてから何年経っても何回も反芻して思い出させられる事がよくある。

 

「気になったら 声掛けて。」

ピヨピヨの私達を心配そうに見守る先輩達に

インカムで何回も店長が言っていた言葉。

「気になってんのに 何にもしなかったら意味ないから 気になったらとりあえず声掛けてあげて。」

 

何に対しても気になったからって声をかける事ができる訳ではないけど

子育て主婦の日常の中でも

この言葉がよく思い出され それが原動力になったりしている。

 

 

あと

 

「もし自分がお客さんの立場になった時でも

 来たい。と思えるお店であるかどうか。」

この言葉は接客業の仕事につくたびによくおもいだされる。

 

震災のあと服屋の店員のバイトを始めた時

あまりにも職場の人間に対しての態度が

塩すぎて 驚いた。

接客業をするのは初めてではなかったが。

 

なんで 人が居なくて求人をかけて人を採用するのに

いざ 新しい人がくると面倒臭そうに教えたり

わざと厳しく当たったり 人見知り感を出すのはいつも私の中での謎。

 

でも よくある(。-_-。)

 

よく求人が出されている職場はそれなりの理由があり。

色々な人がいるから。と割り切るしかない。

 

接客業なのに働く自分達が逆の立場になった時の事は考えない。

「やっつけ仕事。」感。

何時間も一緒に仕事するなら

お互い気持ちがいい方が絶対いいのに

価値観がちがうから「敵」みたいな

感覚をだしてしまうのかな。

 

出来ないから教える訳だし

求人したから新しく入る訳だし

あなたも私も 人間よ?

育ってきた環境が違うから

価値観が違うのは当たり前じゃない?

あなたも私も 守ってもらって育ててもらったから大人になれた。

みんな尊い人間なんだよ。

 

一人で生きて大きくなった訳ではない。

だから

自分が気に入らないからと言って

否定したり 怒ったり 嫌な気分にさせるのは

なんの意味も無いと思う。

 

お互い気持ち良くっていうのは

どうして難しいのか。

 

私は私の価値基準。

あなたはあなたの価値基準。

 

価値に思う事が違う

ただそれだけの事。

 

自分にとってどんな自分で居るのが心地よいか

自分がどんな人間だったら

あなたは友達になりたいと思える人でいられるのか そんな事を今日は思うのですよ。

 

パチンコ屋の職場は

人を大事にしてたんだなって感じるのは

当時から数年後の話し。